別所線が #攻めの廃線 とならないように。
どうもこんにちは👍
最近は別所線についてあれこれ質問いただく事が多いので
ちょろっと過去のブログを載せておきます🚃
公共交通機関を存続させるためには、今までと同じこと繰り返してたら終わるよな。っというスタンスで、人々が言いにくそうなことをライトなタッチで描かせてもらいます笑
まずは、
別所線ってどれくらいヤバいの?って質問される事が多いので
いつも通り大げさに、わかりやすく表現してみたいと思う。
ということで
年間のべ乗車人数/1日から算出される
輸送密度 - Wikipediaという数値を御覧いただきたい。
※意外とざっくりな計算方法なんだけど、一般的な指標になっているようです。
※厳密には貨物とかもあるもんね。
【一般的には、採算性や運行本数などのサービスなどの観点を踏まえると、輸送密度4,000人/日が選択の目安とされている。】とあるが...
では別所線はどうか?
上田電鉄別所線 - Wikipedia⇦ここに残っているデータを確認すると、1975年から現在まで、4,000人/日を超えたことはありません。(だから財政支援されてきたんだけど)
ここ近年の別所線の輸送密度は
1,600人/日
ということになっております。
※輸送密度を指標とすることの是非はさておき
これがどれくらいヤバいか?
私はここから大げさに危機感を煽りにいきます✨
1両の電車に換算したら何人乗車しているんだろう?
これによると東急1000系電車 - Wikipedia
1両の車両定員が120名~130名となっています。
別所線は1,600人/日➗60本(1日の上下線)➗2両編成
=1両毎の乗車人数の平均は
13人。
120人乗りに13人しか乗ってない。
これ極端なこと言うと
小諸そば切り400年の伝統を誇る草笛上田店さん
その席数が120席
草笛さんに13人しかお客さんがこないのと一緒。
(くれぐれも、1両で見た場合ね)
これがなかなか改善できなくて、ずーっと1億円くらいの財政支援がされてきたわけです。
これずーっと続けていくのかな?
故に、
「年間130万人」とか言っててもしょーがないのですよ。
大きな数字を出す前に、地域の移動ニーズ、沿線住民のライフスタイルにあっていないということを認識すべきで、
(気持ちはわかるんだけど)伝統とか感情論やマニア論ではない、具体的な数字を挙げての議論が必要だと思うのです。
そうでないと
こうなります。
バスはスパッと終わりますね。
ぶっちゃけ別所線よりバスのほうがヤバいから。
誰を攻めることもできないよね。
できないもんはできないもんね。
だからね、簡単に上下分離に転換するのはすごーく危険である。
【 国の手厚い支援と引き換えに、自治体(上田市)が鉄道や駅などの鉄道施設を保有する「上下分離」方式の導入を要件にする可能性もあり、その場合は地元自治体(上田市)に長期的に施設維持などの負担が生じる。】
これって、別所線沿線の人たちだけの話ではなくなってきてしまうんですよ。
上下分離して上田市がさらに関わるようになると、別所線の利用者以外も別所線を監視することになる。
財政支援が今よりもさらに膨らんだ場合
上田市が抱える問題の一つに、別所線の存続が浮上してくる。
すると、政治が動く。
実際、世の中はそっち方向に進んでいます。
このハッシュタグしってますか?
#攻めの廃線
若くして夕張市の財政を立て直し、北海道で革命(おおげさw)を起こしている
鈴木直道知事
その代名詞が“攻めの廃線”
“攻めの廃線”という攻撃的なワードはネットでかなり叩かれていた。
だがしかし、叩いている奴らはノイジーマイノリティでしかなく
「市民が、有権者が何を望んでいるか?」という本当の声は結果が物語っています。
2019統一地方選挙 北海道知事
圧勝だからね、これは。
※正しいか?正しくないか?の判断ではありません。
世論はこう動きます。
間違いなく時間とともに。
上下分離方式はこういったパターンに陥る可能性がある。
そりゃーそうだよね
自力でなんとかしようとしないんだったらこうなるよね。
※鉄道も路線バスもね
じゃあどうするの。
別所線の将来を考える会 竹田代表の素晴らしい言葉があります。
※お会いしたことありませんが
鉄道を残せるかどうかというのは、その地の人達の力です。
「住民力」と言っていますけれど、その地の人達の住民の力があるかどうか、やはり、これが存続の一番の力だと思います。
素晴らしい✨
もっと頑張ろう!と思わせてくれますね🚃
美しい田園を別所線が駆け抜けるロマンとか、別所線を擬人化してファンを集める手法みたいな、今までの仕組みでは厳しい状態なんだから、その問題を解決するためには何が必要なのか?
成功している地方路線を見ると
画期的なシステム変更が実行可能な組織体
システムアップデートと運営に関わる費用を調達するスキーム
存続によって生まれる価値をどのように地域経済に還流させるかのビジネスモデル
そのモデルを実現させるために必要な経営資源・人材獲得のためのプラン
などがしっかり考えられている。
自力で赤い橋を復活させるには絶対に必要。
苦戦している公共交通は、まず問題を抽出して認識し、目標値を設定しないと話にならないと思う。
人間は、目の前の問題や達成しなければならない目標を見ないようにする傾向がある。
それができて初めて、市の財政も考えた上での柔軟性のある再生計画が生まれると思う。
そしてこれからは
存続ありき、廃線ありきではない、ちゃんとした数字を出して、評価➡再評価➡再評価をちゃんと繰り返すべき。
時代に合わせたクレバーな(自らに厳しい)評価システムが必要。
だから、都合の良い部分だけ切り取った実績のグラフなんて意味がないと思うんですよ。
それが、いまを生きている大人が残せる将来への責任だと思うから。
専務も菅平線のバスがなくならないように一生懸命考えますよ!
長くなったので今日はこのへんで。
ではまた👋